冬の思い出
大学4年の最後の冬休み。私は島根のあるスキー場のふもとのレンタル屋さんで住み込みでアルバイトをしていた。仕事はじめの帰宅途中に思い出したのでサクッと書いてみる。
そこの店の従業員は夏は与論島、冬はこの地で主にレジャー用品にレンタル業を営むゲゲゲの鬼太郎の妖怪みたいな顔したオーナー。そしてその下っぱみたいなむくんだカワウソみたいな顔した30代の男。そして私と同じアルバイトが3人であった。3人の特徴をかいつまむと、、、
タクボー。当時29歳。やたら動けるデブ。頸椎らへんにできてる大きなイボがチャームポイント。弱き者は虐げ、強き者にはへつらうクズ。気の弱さにつけこみ休みの日にクルマを出させ、食事を奢らせビール呑んだのは良い思い出。
タイさん。彼もタクボーと同い年。塗装屋さんを営む父の手伝いをしているセガレ。仕事がヒマになったので暇つぶしがてら稼ぎに来たとの事。
訛りがひどく同じ九州出身の私も困惑してしまう程。無類のチョコレート好き。チョコ切れで虚ろな顔して20キロ先の隣町までクルマを運転している姿はトラウマレベル。
ケンちゃん。わたしと同い年。きっぷのよい男でスノボをジーパンでやるロッカーでもある。緊張感を持って仕事が出来た仲間であった。仲良くなりすぎてエロ本をシェアしたのは公然の秘密。
その他にもスノボで 直滑降して脳震盪起こしたり、サマータイヤでスキー場に乗り込んだりアホやりましたねぇ。まぁ働く感覚や心構えをバイトだけど養えたりしたのは良かったけど、就職先でアルバイトと大喧嘩して周りを巻き込んだのはまた別のハナシ。
200円で777万円をゲットする方法
ええ買ってしまいましたよ。第2269回東京都宝くじ。今年初の大盤振る舞いという事でナント1等は777万円！高額賞金に釣られて買ったわたしは底が浅く安っぽい消費者という事です。しかも買ったのはたった1枚ｗｗｗ。エビでタイを釣るということわざ以上の事に挑戦しようとしております。もはやエビでダイオウイカを捕獲する位のレベル。この手のクジは削る前に皮算用するのが楽しみであり醍醐味でもある。みなさんはどんな皮算用をしますか？
じゃじゃーん！
いざ勝負！
おう。これは2等の獅子舞ではないか！2等でも上等上等(当たった気でいる)
おおっ！リーチですゾ！
………あ、あと3つ削れるもん！
うああああああああああああ(Ｔ0Ｔ)
ちっきしょおおおおおおおおお！！！！！
おっと、取り乱してしまいました。サーセン。まっ、777万円当たったくらいではあんまり人生変わらないし(強がってみる)ネ。だってこのくらいの金額ってモノに換算すると軽自動車7台分位でしょ？(まだ強がってる)当選しても無駄遣いするのがオチだしｗ。
この手のクジは買ってからの皮算用とドキドキを満喫できる想像力や心を豊かにしてくれるツールという側面もあるんだと今日改めて認識しました。チャンチャン！
ホントの殴り書き
ホテルの部屋でノートにザーッと書いたことをここに記す。イミフな部分は手を加えたがそれ以外はそのまんま記すこととする。お見苦しい部分が多々あるかもしれないがご容赦ください。
私、ラーメンを食べている時に気づいたんです。今日たどったルートってもしかして来年(2014年12月27日時点)延伸開業する北陸新幹線のルートなんじゃね？って。ははーん！どうりで沿線や駅にカメラ小僧が多かった訳だ。いや、カメラ小僧だけではなく親子連れなんかも電車の前で記念撮影してました。去りゆく者を名残惜しむかのように私には見えました。
妙高号で見た雪原とリンゴの木が織りなす音の無い世界。親不知の名前に偽りなし！荒々しく牙を剝く日本海。かと思えば眼前に迫りくる立山連峰。前日に赤い悪魔の試合をみて夜更かし＆睡眠不足で旅をするには最悪のコンディションなのを忘却の彼方に置いてこれる位、めくるめく車窓に引く込まれてゆき、あまりのアレにトリハダが立ちっぱなしでありました。
シンカンセンではどう逆立ちしたってムリでしょ！考えるまでもないが、日本海、迫りくる山、時々トンネルVS高架、コンクリート構造物、やたら長いトンネル。どっちがいいっすか？時間と引き換えに前者を取るか、目の保養を差し出して後者をとるか？
ケンカをふっかけてみたが、どちらでもいいんです。便利になり遠距離恋愛のカップルの破局率をシンカンセンが下げる事になれば、2人のヒーローであり(電車だけど)、恩人であり、一緒になる事が出来た暁に恩師くらいになれちゃいます。子供をもうければ人口増加に寄与できますし。と、壮大な妄想をかましてみたが不可能を可能にするツールの側面も持っているのも事実です。
便利な世の中になった反面、便利過ぎる事に一抹の抵抗感(後ろめたさ)があるわたしは｢なんだかなあ」と思ってしまうんですよ。ヘソまがりな要素も含んでいますが。なので折り返しの行程からは去りゆく者の抵抗感を前面に押し出した内容でお送りしたいと思います。
ではでは。ぴっ！
速いゾ！北越号！
ここで次の列車が来るまで待合室で寒さをしのごうと思いきや、暖房が入っておらず寒さに震えていましたとさ。駅のアナウンスによると北陸線は雪、風の影響を受ける事無く定時で運行中との事。到着５分前に並びます。風がカラダに沁みるのう。
さあさあやって来ましたよ！
普通列車じゃないんかーい！
ええ。そうなんです。長野で小１時間休憩したおかげで旅程が押しに押しちゃいましたｗ 目的地でお土産買ってのんびりごはんを食べたい！どうしても17時前に着いておきたい。そう思いカネにモノを言わせて特急に乗車しました。だって乗るだけじゃつまらないでしょ。せっかくならわずかでもその土地の何かを感じたいですし。だって旅ですもの。
年末の帰省ラッシュにモロにバッティングするんじゃなかろかと予測し、指定席にしたんですが車内には10人程しかいませんでした。
おおう。古めかしい外観とは裏腹に座席は結構いいですぞ！背もたれに加えてお尻の部分もリクライニングするんだ！
さっそく日本海を右手に走ります。軽やかなモーター音が実に心地よい。さむそ～。
まさに演歌の世界。
ながーいトンネルの中に駅。ここにも非日常が。糸魚川に到着。車内の照明が消えビビるわたし。
列車は難所の親不知付近を走行しております。
こんなカンジっす。
みてるだけで寒い！
黒部付近で日本海に別れを告げ立山連峰が迫ってきました。写真はないけど。
富山に到着。隣のホームには名古屋行き特急電車。
神通川を渡り-の 窓はスプリンクラーのせいで濡れてるんです。
高岡でエレガントな寝台列車に遭遇。いつみてもキレイですな。
倶利伽羅峠を難なく攻略して。
終点に！
乗り換え案内に大阪、名古屋という言葉を聞いて実家に帰りたい衝動に、、
はい！ここが最終目的地でごんす。上野からおよそ12時間。金沢に到着いたしました。こうしてみるとカッコイイですな。速さをカンジないデザインですが不思議ですね。
人！人！人！自動改札ではないんですがむしろ駅員さんがしっかり改札している姿がこの駅にはあってます。イナカ、イナカと揶揄する輩もいますが、このままでいてほしいですよ。写真は何かショボく撮ってしまいましたが。
お約束の鼓門 駅も改修中にも関わらずお上品な雰囲気がプンプンです。衝動移住したくなりますな。
味噌ラーメンにこれ程メンマがマッチするとは！！！！
さて明日はどんなルートで帰ろうかな。ではでは！ぴっ！
名前付きで走ってます。
ちょっと飽きちゃったし休憩したいのでココから最終目的地まで予定変更します。しかし長野のみどりの窓口のこじんまりさにイライラしつつ長蛇の列に並びます。周りの人々はゲレンデに用事のある方ばかり。その人達の荷物の多さと相まってゴミゴミっぷり3割り増し。特急券をゲットし、よし!弁当ば買いましょう。ホームにはすでに列車が入ってきてました。暖かい所でノンビリできるのはありがたいのう。これも雪国ならではの工夫なんだろうね。
普通列車に名前があるとは新鮮ですね。沿線住民に慣れ親しんでもらう為の取組みかいな？
これまた年季の入ったいにしえの車両。特急型なんで車内ではこんなカンジで弁当を広げることができます。
この弁当。トンカツが冷えてるクセに衣がサクサクしてました。脂身の所はアレなんですが、安い肉特有のイヤーな臭いがせず食べても胸焼けしませんでした。そして甘めで軽いソースとのマッチングがエロイ事! おやつにもう１つ買おうかしらね。
しかし、写真を見てこれを書いてると食べたくなる衝動に駆られます。東急ストアのカツ弁当かセブンのチキンカツサンドでこの衝動を誤魔化すしかないな。
発車したら起こしてくれｚｚｚｚ
発車時間が迫ってくるにつれて、お客さんが三々五々集まってきて賑やかになってきました。わたしと同じ18キッパー。オシャレして乗っている親子。ゲージからイヌを出して我が家のリビングの如くマッタリしているオバハン。のどかな雰囲気が車内に充満しています。ザワつきに起こされて出発です。
アノ山越えていくんだね。お父ちゃん!
のどかですねえ。
けもの道の様相を呈してきました。
いよいよ雪深い山奥に、、、
うひゃー
高原の駅でゲレンデに用事のある方々が下車。こんな雪深い所にカメラ小僧がいたんですよ。写真のは写ってないけど。
白の世界を走ります。いやあ太陽の照り返しが案外強いんだなあ。
この駅からスイッチバックをして街中へ入ってゆきます。
屋根に登り雪かきをしている人の姿がチラホラと。遠くへ来たなあとふと思う。
終点の２つ手前の駅で高校生が大量に乗車!頼むから、車内でファミチキは食わないでちょうだいな。
はい。到着！おじゃましまっせJR西日本さん。(エセ関西弁)
よくここまで走ったねえ、、、、
よっ！色男！
ここで一旦下車。乗り継ぎ列車を待ちます。ここでもトイレ行列。今日３度目っす。ガラガラガラ(待合室のトビラを開ける音)パチッ！
便利で不便なシンカンセン
と、ここまでしなの鉄道に乗って長野までやってきましたが。ちょいと思う事があるので自由帳的な感覚で書き殴っていきたいと思います。
その前に、前回までのあらすじ。
整備新幹線の開業に伴い並行在来線が経営移管し第三セクターになった会社は現在、日本には7つあります。思い当たる順に、、、、
- 青い森鉄道
- IGRいわて銀河鉄道
- しなの鉄道
- えちごときめき鉄道
- あいの風とやま鉄道
- IRいしかわ鉄道
- 肥薩おれんじ鉄道
と多いのか少ないのか分からない数が存在します。将来的に新幹線が札幌まで延伸した日にゃそこの区間も第三セクター化されるんじゃないかって言われてます。
なんでこんな事するのかというと、経営分離せずに財政が火の車になった国鉄の二の舞を避ける為なんですって。ちなみに、開業後も収益が見込める都市圏等の路線は引き続きJRが管理運営するんですね。
並行する所は全部経営移管して収益確保の機会を設けてやれ!なんてアタマの悪そうな事は言いません。(移管した方が駅員さんの接客態度はよくなりそうと思うのは公然の秘密)むしろヒトの移動な活発な地域はJRさんじゃあないとダメなんです(尊敬の眼差し)なんといっても電車を動かす事に関してはプロの集団です。運行、保守、保安等々、のノウハウを全部ぶっ込まないと都市圏の人々のアシとはなりえない訳です。それができるのはJRさんだけなんです。
口の悪い言い方をしてしまえば、ヒトの移動が大して活発ではない田舎路線はヒトは少ねえから事故は大して起こらねえだろうし、お前らに経営移管してもまあ大丈夫だな。っていう考え方(側面)もあるんですね。
新幹線通してやるから、真っ赤っ赤な田舎路線はお前ら管理しろよ。ってなJRの考え方はハッキリいってアレです。だって新幹線の建設費も出して第三セクターの出資者にもなっている(ならざるを得ない)沿線自治体は誰がどう見てもこれから路線が廃線にならない限りずーーっと損することが確定しています。都合のよい条件ばかりだしまんまと逃走に成功した強盗みたいですな。沿線にとっては駅でもない限り全くオイシクない話で結局得をするのは終着駅の自治体なんすよねえ。
そうそう。新幹線ってなんかちょっとの移動でも割高じゃないっすか。わたしは九州で育ち九州新幹線の全線開業をこの目で見てきました。開業に伴う第三セクターへの経営移管はなかったものの都市間連絡特急は早朝と夜以外は廃止。用事で福岡ｰ熊本間の在来線特急を利用していた者としては内心｢不便になるなあ｣と思ったのを覚えています。
じゃあバスか普通電車乗り継げばよくね？なんて思うかもしれませんが、前者は道路事情に左右され時間が読みにくい。後者は在来線特急の2倍以上時間がかかる。一方は運賃が1.6倍位高くなり一方は時間がかかるように。時間を節約できる有能すぎるツールではあるが使いにくいツールでもある。両極端な側面を持ち合わせているのが新幹線なんです。
新幹線の駅が出来て生かされる街。取り残され殺される街。車両をJRから譲渡してもらえた会社、そうでない会社。10年？早くて数年後には沿線自治体のいくつかが、某試される大地のメロンの名産地の自治体みたいに財政がアカンやつになる可能性プンプンなんっすよ。便利になった反面、爆弾を抱えた自治体を生んだ整備新幹線は現代版キングボンビーですな。
なんて長野駅のみどりの窓口のキップの販売待ちのクソ長い行列に並んでる最中に考えました。 さてお弁当でも買おうかしらね。
JRよりうまい事やってJR涙目ｗｗ
ということでココから鉄路の旅を再開します。当日のココの気温はマイナス4度。風が顔に突き刺さり痛いです。雪国の洗礼を地味にうけました。眼前にはスキー場。
次の電車までおよそ40分。ブラブラしたいんだがいかんせん寒い!大人しく待合室でアルフォートをパクつきましょう。
おや？と思われた方いるかもしれませんが、ここから1時間半ほど第三セクターのしなの鉄道を使い目的地まで向かいます。それ何なん？と思われた方、ウィキ大先生のリンクを頭悪そうなカンジでにはりつけたのでどうぞ! しなの鉄道 - Wikipedia
峠のシェルパ
18キップがここの区間は使えないのでキップを購入。(キップの写真はあるが目的地がバレるので載せません）800円位かな～。なんてタカをくくってたらなんのその!1640円!台北101に登るのとあんまり変わらない値段じゃないですか!帳簿はまっかっかではないのですが、経営環境は厳しいんだろうなと思います。少しでも足しになればと思い券売機に英世さんをぶっ込みました。またＪＲさんから新幹線延伸に伴いお荷物(失礼!)を押し付けられることが確定しており、もう何かあんな気分だろうと思いますがＪＲなんかよりうまくやりそうな気がしてなりません。既存の路線でも地元からの要望をききエレベーターを設置したり、ホームのかさ上げ等の地味な事をコツコツとやってきたあなた達な必ず沿線のお客様に愛されますよ。JRが悔しがるような事をやってくださいな。
わたしも遠い所から応援しています。
線路には雪がちらほらと
電車は2両編成でした。駅に停まるごとにお客さんがゾロゾロ乗ってきます。私一人で占有していた4人掛けの向かい合うタイプの座席もいつしか他のお客さんの姿が。自慢じゃないけど私の座ってる隣によく可憐な女性が座ってくるんですよｗ はい。余談終わり。
列車はJRとの境界の駅に到着。いやあ、すんごい人!人!人!車内の至る所で押しくらまんじゅうができる位の混雑っぷり。2両じゃきつかとじゃなかですか？
合戦で有名なところ。
いちいち隠すのめんどくさくなったのでもういいかな。
人を飲み過ぎる位飲み込んで列車は終点の駅にやっとこさ到着。
駅の改札前の広場。なんか煙いんだよ。ここで急きょ予定を変更し1時間休憩しました。なんか少し飽きちゃいましてね。それに伴い工程の再構築を行いましたとさ。
ではではまた次回。ピッツ!
