冬の思い出

 大学4年の最後の冬休み。私は島根のあるスキー場のふもとのレンタル屋さんで住み込みでアルバイトをしていた。仕事はじめの帰宅途中に思い出したのでサクッと書いてみる。
そこの店の従業員は夏は与論島、冬はこの地で主にレジャー用品にレンタル業を営むゲゲゲの鬼太郎の妖怪みたいな顔したオーナー。そしてその下っぱみたいなむくんだカワウソみたいな顔した30代の男。そして私と同じアルバイトが3人であった。3人の特徴をかいつまむと、、、
 タクボー。当時29歳。やたら動けるデブ。頸椎らへんにできてる大きなイボがチャームポイント。弱き者は虐げ、強き者にはへつらうクズ。気の弱さにつけこみ休みの日にクルマを出させ、食事を奢らせビール呑んだのは良い思い出。
 タイさん。彼もタクボーと同い年。塗装屋さんを営む父の手伝いをしているセガレ。仕事がヒマになったので暇つぶしがてら稼ぎに来たとの事。
訛りがひどく同じ九州出身の私も困惑してしまう程。無類のチョコレート好き。チョコ切れで虚ろな顔して20キロ先の隣町までクルマを運転している姿はトラウマレベル。
 ケンちゃん。わたしと同い年。きっぷのよい男でスノボをジーパンでやるロッカーでもある。緊張感を持って仕事が出来た仲間であった。仲良くなりすぎてエロ本をシェアしたのは公然の秘密。
 その他にもスノボで 直滑降して脳震盪起こしたり、サマータイヤでスキー場に乗り込んだりアホやりましたねぇ。まぁ働く感覚や心構えをバイトだけど養えたりしたのは良かったけど、就職先でアルバイトと大喧嘩して周りを巻き込んだのはまた別のハナシ。